家を出た妻と円満調停が成立し夫婦関係が修復できた事例【離婚解決事例50】
夫が依頼者
妻が夫と乳幼児を置いて家を出た。
その後,妻が夫に対し子の監護者指定,子の引渡の仮処分と審判,離婚調停を申し立ててきた。
夫は当初は自分で対応をしていたが,審問や調停において自分の主張を裁判所に適切に伝えることができず裁判所が妻の言い分を鵜呑みにしているように感じ弁護士を依頼した。
弁護士に依頼した後,妻が乳幼児を置いて家を出た経緯を説明し,子どもと妻を2人だけにすることは適切でないこと等を裁判所に説明をした。
当初,裁判所はすぐにでも子の監護者を妻と指定する決定を出すかのような意向を示していたが,夫が書面を提出した後は決定が保留された。
一方,妻の方も夫の書面が出た後次第に態度が変わり,妻の方から復縁を希望してくるようになった。
最終的に今後の夫婦間での約束を取り交わして円満に関係を修復する調停が成立した。
コメント
調停や審判は弁護士に依頼せず自分ですることも可能です。実際,ご本人で問題なく対応しておられるケースもあります。
しかしながら本事例では本人が主張を適切に裁判所に伝えることができなかったため,一方の主張にもとついた誤った判断がなされかねない状況でした。
妻の家出は妻の衝動的な行動であり夫婦関係の破たんを示すような事情は見当たりませんでした。また妻は1人では育児ができない深刻な事情がありましたが,妻はその事情を裁判所に隠していました。
夫の代理人として弁護士が介入することにより家庭内の状況を適切に裁判所に伝えることができました。また,妻も夫の主張を聞いて冷静になることができ,円満調停が成立しました。
離婚問題解決事例
当事務所の離婚問題の解決事例です。 |
The following two tabs change content below.
姉小路法律事務所
姉小路法律事務所は,離婚,慰謝料,相続・遺言などの家族関係・親族関係の紛争(家事事件)に力を入れている京都の法律事務所です。なかでも離婚・慰謝料事件は,年間300件以上の相談をお受けしており,弁護士代理人として常時数十件の案件を取り扱っております。弁護士に相談するのはハードルが高いとお考えの方も多いかもしれませんが、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。男性弁護士・女性弁護士の指名もお伺いできますのでお申し付けください。 |弁護士紹介はこちら