「情熱大陸」で紹介されたクレイジーウェディングの結婚式 2016/7/26
コラム 68 「情熱大陸」で紹介されたクレイジーウェディングの結婚式 2016/7/26
先日,テレビ番組「情熱大陸」で,ウェディングプランナーの山川咲さんが紹介されていました。
結婚式は会場から衣装,演出までパッケージ化されているのが一般的ですが,斬新で凝りに凝った演出で結婚式をつくりあげる彼女のブランド「CRAZY WEDDING」は予約待ちのプランニング会社であるとのことです。
その唯一無二の演出はひとつのアート作品であると言えます。
ここに結婚式の演出を依頼したい,ここで演出された結婚式に列席したい,かどうかはともかく,印象に残る結婚式を提供してくれることはまちがいありません。
少なくとも「ダンス・フラッシュモブ」の結婚式よりはいいな(笑)。
コラム 54 結婚式で「ダンス・フラッシュモブ」強行のリスク 2016/6/7
職業柄,「ここで結婚式を挙げた人の離婚率は低いだろうな。」などと思ってしまいました。
それは,「こんな派手な結婚式を挙げたのに離婚するのは躊躇われる。」ということではありません。ましてや「あんなにお金をかけたのに」ということでもありません。
番組では,依頼者カップルから,実に10時間ほどかけて聞き取りをすることが取り上げられていました。
その聞き取りを通して,ふたりだけの結婚式を創作するということです。
ふつう,第三者にこれだけの時間をかけて自分たちの結婚式や結婚について話をすることはまずありません(そもそも聞いてくれる人もいないでしょう。私は離婚の話であれば何時間もかけて話を聞きますが・・・)。
プランナーと話をするなかで,自分たちが結婚する意味をきっと深めることでしょう。また,相手が大事に思っていることなどもしっかりと掴めることでしょう。
そもそも,「相手と自分の考え方や嗜好などが違うから」離婚するというよりも「相手と自分の考え方や嗜好などが違いがよくわかっていないから」離婚することの方が多いように思います(考え方や嗜好が同じだから良いというものでもありません)。
結婚式や結婚についてじっくりと掘り下げていくなかで,相手のこと,そして自分のこと,さらに,この相手と結婚することの意味などを深く深く考えることになるはずです。
それがふたりの絆を強くする。
山川さんが目に涙を浮かべて聞き取る姿をみて,そんなことを考えました。
弁護士 大川 浩介
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