別居の際に持っていく物-後で買えない物を忘れずに- 2017/1/20

 

コラム109

別居を考えている方から「家を出る際には何を持っていけばよいですか?」と尋ねられることがあります。
別居にもさまざまあり,事前に相手から了解を得ることなく別居を実行するような場合,いったん家を出てしまえば二度と家に入ることができない可能性もあります。
そのような場合には,引越業者などを依頼して自分の私物については可能な限り全部持っていくことを勧めています。
もっとも,転居先のスペース等の事情から持ち出せるものが限られている場合は,まず優先すべきなのは,自分や子ども名義(子どもも一緒の場合)の預貯金の通帳,キャッシュカード,届出印,生命保険や医療保険などの保険証券,その他自分名義の財産に関する書類、健康保険証,マイナンバーカード等です。
衣類などの身の回り品も出来る限り持っていきます。
そして,見落としがちなのはアルバム,写真,友人達の連絡先の書いたアドレス帳,思い出の品などです。これらの代替品がないものは,相手が勝手に破棄してしまえば取り返しがつきません。
別居の際にアルバムや写真を持ち出していない人は結構います。日常生活の必需品というわけではないので持ち出し品リストからもれてしまったり,「貴重品」というわけではないので別居の際にはあまり重要とは思わず置いていったり。しかし,後になって持ち出さなかったことを後悔することが多いのもこのアルバム類です。
別居の際は,持ち出し忘れがないように,事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。

弁護士  辻 祥子

 

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