離婚訴訟を提起されたが,離婚後の生活準備を整えた上で和解を成立させた事例【離婚解決事例51】
別居中の配偶者から離婚訴訟を提起された。
この配偶者は数年前にも離婚訴訟を提起し,その時はまだ同居中であったこともあり請求は棄却された。
数年前の裁判の後,何度か夫婦関係調整調停があったがいずれも不成立で終了していた。その後,配偶者は家を出て別居状態となった。そして,再度,離婚訴訟を提起してきた。
前回の裁判時とは異なり既に別居状態となっており,裁判所が離婚を認める可能性が高かった。
そこで,配偶者に対し,解決金の支払いを条件に離婚に応じる旨を提案し,配偶者もこの提案を受け入れたため和解離婚が成立をした。
コメント
ご本人は,配偶者に愛想は尽きていたものの,心情的に離婚に応じたくないという状態でした。
前回の裁判の後,夫婦はすでに別居しており,これまでの経緯を考えると今回の裁判では裁判所が離婚を認める可能性が高くなっていました。
このような判決の見通しをご本人に説明し,現状を踏まえた上で納得がいく解決方法をご本人と検討しました。
事案としては,財産分与も慰謝料も発生しないケースであり,そのまま争って判決となっていれば,判決で離婚が認められたら即座に経済的に困窮するおそれがありました。このような状況にあることをご本人に説明をし,ご本人も理解をして柔軟に対応することができました。和解によりある程度まとまった金額を受け取り,また,その間に新たな職を見つけることもでき,再出発への準備を整えたうえで離婚をすることができました。
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