子どもが生まれればきっと婚姻関係は好転する? 2017/6/14

 

 

婚姻関係がうまく行かない場合,立て直したいと考える人のなかには,何か大きな「夫婦らしい」出来事があれば自分たちの関係もよくなると期待する人が少なくありません。

たとえば,「マイホームを買ったら・・・」とか,「子どもができたら・・・」とか。

 

ただ,そのような期待は裏切られることが多いように思われます。

関係改善を図りたいという思いが双方になければ,このような「夫婦らしい」出来事があっても何も変わらないというのが現実です。

むしろ,家を買う過程で,あるいは子どもを産み育てていく過程で,互いに不満を募らせるおそれすらあります。

これらの過程はなかなかストレスフルで価値観の違いが如実に出る場面でもあります。

コミュニケーションが不足しているふたりが乗り越えるにはハードルが高すぎる難事業です。

 

そして,自宅不動産や子どもをどうするかという点は,離婚問題を確実に複雑化させます。

そういうのが面倒だからということで離婚を回避する人もいるくらいです。

婚姻関係を修復させたいという希望はやがて色あせ,新たに購入したマイホームで新たにできた子どもらとともに婚姻生活をただただ惰性で続けるということにもなりかねません。

 

では,どうすればよいのでしょうか。

 

やはりどれだけ実のある対話ができるかが鍵を握ります。

対話すらできないようであれば,関係修復は覚束ないです。

対話しても埒があかない,あるいは対話がそもそも叶わないようであれば,早々に離婚する方がお互いのためになると言えます。

 

さぁ,あなたは今日この後ご主人/奥様とどんな話をしますか?

弁護士 大川 浩介

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