夫からの隠し財産の主張を退け,反対に財産分与及び慰謝料を勝ち得た事例【離婚解決事例26】
【キーワード】裁判離婚 財産分与 隠し財産の主張
夫との口論が耐えずに別居。
離婚調停を申し立て,離婚,財産分与,慰謝料(同居中に複数回暴行あり)を求めた。
調停では,夫は,暴行の事実を否定,財産分与についても,妻が財産を隠しているはずであると主張し,反対に妻に対し財産分与を求めてきたため,調停不成立。
夫が,財産分与と慰謝料を求めて先に訴訟を提起し,妻も,財産分与と慰謝料を求めて反訴を提起した。
訴訟においては,判決の直前に裁判官から和解の提案があり,夫が,妻に対し,数百万円を支払うという内容で訴訟上の和解が成立した。
コメント
離婚の財産分与においては,家計の管理を妻に任せっきりにしていた夫側から,「妻が財産を隠しているはずだ」といった主張がなされることが往々にしてあります。
このような場合,調停などの話合いの段階では,妻は,同居時の収入と支出の状況を説明して,隠し財産などないことについて夫の理解を求めますが,不信感をもった夫は妻の説明に納得しないことが多いのが現状です。
そのような場合は,訴訟で解決せざるを得ません。訴訟では,「隠し財産が存在する」と主張する方が,その財産の存在を裏付ける証拠を提出する必要があり,証拠が提出できない場合は「隠した財産は存在しない」と認定されます。
本件も,調停段階では,夫が妻の説明に納得しなかったため,訴訟になった事例です。
訴訟では,証拠調べが終了した段階で,裁判官から,夫が妻に財産分与及び慰謝料として,金銭を渡す内容の和解案が提案されました。
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