コラム 99 離婚のスピード感-離婚を求める方と離婚を求められる方-

コラム 99 離婚のスピード感-離婚を求める方と離婚を求められる方- 2016/11/28






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 以前から離婚を考え,ようやく離婚の決意をして相手に離婚を切り出した。何年も前から夫婦の関係は冷え切っていたので相手も離婚に同意すると思っていたら,相手は離婚を拒否。離婚に応じない理由は「このままでも不都合はない」「わざわざ離婚する必要はない」「子どものためには両親がいた方がいい」などなど。

 ご本人は「離婚したい。」と言えばすぐに離婚できると考えていたので「離婚を切り出してから1ヶ月もたつのにまったく離婚話が進まないんです」と目論みがはずれて焦り気味。なんとかならないかと弁護士に相談に来たといったケースが時々あります。

 「こんなに離婚したいのに。一緒にいても仕方ないのに。なぜ離婚に応じないんでしょうかね?!何考えてるでしょうね?!」と少々憤慨気味です。

 一方,配偶者から離婚を申し込まれた方からの相談を受けることもあります。

 夫婦仲は良くも悪くも無かった。そんなものだと思っていたが急に離婚したいと言われた。絶対離婚したくないという訳ではないが,理由もよく分からない。理由を聞いても「性格の不一致」としか答えが返ってこない。離婚後のことや子どものことなどもう少し考えたいのに,答えを急かされるのでとりあえず「離婚はしない」「いやだ」と答えている。

 双方の立場の話を聞いて感じることは,離婚を切り出した方と切り出された方のスピード感の違いです。

 離婚を切り出した方は,「離婚した方がいいのかも…」と思い始めた時点からある程度時間をかけて考えて離婚を決意しています。離婚を切り出すまでには,お金のことや子どものことを考えて迷いに迷った時期も通過しています。
 離婚を切り出された方は,離婚を切り出されてやっと離婚を考えるスタート地点に立ったという状態です。結論を出すまでに,離婚を切り出した方が以前に通った「迷いに迷った」途をこれから通過するわけです。

 自分が最終的に離婚を決意するのに時間がかかったのと同様に,相手が離婚を決意するのにもある程度時間が必要なのです。
 離婚を切り出す側としては,この点も頭に入れておくことが大切です。

弁護士 辻 祥 子


 

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