コラム 61 他人ですが,おじゃまします-離婚と弁護士-

コラム 61 他人ですが,おじゃまします-離婚と弁護士- 2016/7/1






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 離婚について依頼者の代理人としてもう一方の配偶者と交渉をすることがあります。
 私が代理人として今後は交渉の窓口となることを伝えると,「自分達夫婦のことなのに他人に任せるとは夫は(妻は)無責任だ」「夫婦のことにどうして他人が介入してくるんだ」といった反応を示す人がときどきいらっしゃいます。

 確かに「夫婦」はきわめてプライベートな人的関係であり,他人に介入されたくないという気持ちは心情的には理解できます。

 しかし,夫婦は,2人の愛情を基盤としていますが,法が定める婚姻という制度を利用している以上,当然ながら法的な規律が及ぶ関係です。
 夫婦関係が順調な場合には,二人の関係が法的な関係であると意識するような場面はあまりないでしょう。しかし,夫婦が別れるとなるとそれは「法的な関係の解消」であり,離婚原因,財産分与,養育費等々の法的な事項を取り決める必要がでてきます。「法的な関係」であることを否応なしに認識する場面です。

 この関係解消の作業が当事者同士でできれば,それに越したことはありませんが,それができないような事情がある場合には,専門家に頼まざるを得ないし,それは何ら責められるべきことではないのです。

 交渉の際,冒頭のような反応をなさる方には,このような内容を説明してご理解をいただいております。(実際は,大幅に簡略化して,ざっくばらんな言い方をしていますが…)

弁護士 辻 祥 子


 

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