コラム 52 「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」の原因は?

コラム 52 「退職金 もらった瞬間 妻ドローン」の原因は?   2016/5/31






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 第29回の「サラリーマン川柳」コンクールで堂々1位の得票を得たのが,この一句でした。

 夫が定年退職した直後に夫の方から離婚を切り出すケースも見聞したことはありますが,圧倒的に多いのが妻が離婚を求める離婚です。

 その背景にはこの年代の夫婦にみられがちな意識のギャップがあるのかもしれません。

 「更年期外来」を開設した医師の石倉文信さんの著書「なぜ妻は,夫のやることなすこと気にくわないのか。」のなかで紹介されていたアンケート結果が興味深いです。

 定年後の生きがいを「パートナーの存在」と答えたのが,夫が44%であったのに対して妻はその約半分の21%にとどまり,妻では「一人で気ままに自由を楽しむこと」や「友人との交流」の方が上位を占めていたそうです。

 また,55~65歳の男女1000名を対象に「配偶者に求めたいこと」を尋ねた別のアンケートでも,夫は「共通の趣味など一緒に過ごす時間を持ってほしい」というのがランクインされていたが,妻は「お互い干渉しないで,自由に過ごしたい」というのが上位にあり,夫に対しては「趣味や生きがいを持ってほしい」といった要望が強かったとのこと。

 実際,相談に来られた男性から,定年までに妻とのコミュニケーションが希薄になっていたので,定年後は妻との時間を大切にしようと考えてコンサートや旅行に一緒に出かける機会を積極的に持つようになったものの,むしろ関係が悪化して,結局別居することになったという方もいらっしゃいました。

 この男性のケースでは,それが望ましいことなのかどうかは別として,定年後もある程度距離を保ち続けた方が婚姻関係を維持することができたのかもしれません。

 パートナーと語り合うことなく勝手に夫婦の理想像を描いてしまうと,このように墓穴を掘る結果になるかもしれないのでご注意を。

弁護士 大川 浩介


 

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