コラム 51 認知した子の戸籍ってどうなっているの?

コラム 51 認知した子の戸籍ってどうなっているの?  2016/5/27






コラム51.jpg



 


 舛添東京都知事の政治資金流用疑惑でテレビ,新聞などが賑やかですね。一部のメディアでは舛添さんの婚姻歴や女性関係など私的な事項まで取り上げており,以前,舛添さんが認知した子の養育費減額を裁判所に申し立てていたということまで明らかにされていました。
 子を認知した場合,養育費を支払う義務が生じます。メディアによると舛添さんは複数の認知した子がいらっしゃったようなので毎月支払う養育費の総額もそれなりの金額になっていたと思われます。認知した子がいる男性と結婚する場合,妻も家計における影響を覚悟しなくてはなりませんね。

 では,認知した子がいるか否かはどうしたら知ることができるでしょうか?
 今回は,認知は戸籍上どのように記載されるかを説明します。

 まず,婚外子は,出生届の提出により母親の戸籍に入ります。戸籍には,子の「父」と「母」の名前を記載する欄がありますが,「父」の欄は空欄となります。

 そして,父親が子を認知した場合,認知届の提出により,子の戸籍には,認知を受けた旨が記載され,「父」欄にも認知した父親の名前が記載されます。しかし,認知されただけでは子が父親の戸籍に移ることはありません。
 一方,認知の届出により,父親の戸籍には,子を認知した旨が記載されます。 ですから,父が子を認知した場合,父の戸籍を確認すれば認知した子がいることが分かります。

 もっとも,認知した後に転籍等の事情により父親の戸籍が新たに作られた場合は,子を認知した旨は新しい戸籍には記載されません。

 結婚を考えている相手の戸籍を見て認知した子の記載がなかったとしても,その戸籍が近い時期に新しく作成されたものであるような場合には,「認知した子がいない」と100%確信はできないのです。

 認知した子の有無を確実に調べるには,改正原戸籍や除籍など以前の戸籍までさかのぼって調べる必要があります。
 相続の場合などは認知した子も含めて全ての相続人を把握する必要があるので,戸籍も死亡時から出生時までさかのぼってしらべますが,結婚の際に相手の男性に「これまでの戸籍全部出して」と言うのは…結構ハードルが高いですね。
 認知した子がいることを自分から正直に話してくれる誠実な人であって欲しいですね。

弁護士 辻 祥 子


 

バックナンバーはこちら>>

 

Êk͎oH@ 075-253-0555

lbgł̑k\͂