コラム 5 相続をめぐる争い,紛糾する原因は?

 

コラム 5 相続をめぐる争い,紛糾する原因は? 2015/12/04





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     10月から相続をテーマにしたドラマが始まったそうですね(「遺産争族」テレビ朝日木曜21時)。評判を聞いて一度だけ観てみました。
 伊東四朗が演じる資産家(葬儀会社の創業者)の財産をめぐって,生前から親族間で争いが繰り広げられるといったストーリーです。

 相続財産を巡る争い…と聞くと「わが家には関係ないわ」と思っておられる方も多いと思います。

 しかし,裁判所で遺産分割の調停もしくは審判の申立件数は年々増加しています。
 また,昨年(平成26年)に,裁判所で取り扱われた遺産分割事件(調停及び審判)のうち,約3割が相続財産の額が1000万円以下,約4割が相続財産の額が1000万円超~5000万円以下となっており(裁判所「司法統計年報(家事事件編)」より),特別な資産家でなくても相続をめぐって争いが発生しています。

 相続財産をめぐる争いを防ぐ方法として,よく言われるのが遺言ですね。 確かに,遺言は紛争防止の有効な方法ではありますが,実際には遺言だけではすっきりとは解決できないこともあります。

 実際の遺産分割の際に,相続人間でよく問題となるのは「使い込みの疑惑」です。

 被相続人が,晩年,財産の管理等を相続人の1人に任せていたような場合,被相続人の死亡後,財産管理を任されていた人に対し,他の相続人が「自分のために使い込んでいたのではないか」「口座から自由に引き出して自分のものにしていたのではないか」という疑いをもつことが結構あります。
 
 相続時点の財産を遺言通り,あるいは法定相続分通りに分けようとしても,この「使い込み疑惑」があると紛糾しがちです。

 このようなことを避けるためにも,財産の管理をまかされた人は,面倒でも領収書等を残すなど,財産を何にいくら使ったのか記録を残しておくことをおすすめします。
 

                                          弁護士 辻 祥子






 

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