コラム 44 ドラマ「僕のヤバイ妻」のセリフから

 

コラム 44 ドラマ「僕のヤバイ妻」のセリフから   2016/5/2






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 このドラマは,木村佳乃さん,伊藤英明さん,相武紗季さんがそれぞれ良い味を出していて,見応えがあります。
 既に放映された第2話までは米映画「ゴーンガール」とオーバーラップしがちでしたが,今後の展開が楽しみです(最後まで視聴者を引っ張っていけるか,同時に不安でもあります)。

 さて,このドラマのなかで,伊藤英明さんが不貞行為に及んだことについて木村佳乃さんが伊藤英明さんの母親らに「私にも責任があると思います。」と語るシーンがありました。
 関係がギクシャクしていたなかでの不倫は,たしかに他方にも幾ばくかの責任(どういう意味での責任かはともかく)があるとも言えそうです。

 ただ,実際には,この言葉どおりに寛大な態度に出てくれるという保証はありません。
 客観的には互いに問題があって,それが相手を不貞へと走らせる大きな要因になっていたとしても,不貞の事実を知ると,それまでの「公正な」評価は一変し,不貞をはたらいた者が全て悪いという認識へと変わることが少なくないからです。
 そこでは,相手に愛情が残っていようがいまいが,そして婚姻関係を大切に思っていようがいまいが,不貞をした相手のことは許せないという心理が強く作動します。

 なので,婚姻関係がすっかり冷え切っていたなかで不貞に及び,そろそろ婚姻を解消したいと考えた場合に,相手に納得してもらおうと思って不貞のことまで話してしまうことは,きわめて危険な行為であると言えます。
 先のセリフを語った木村佳乃さんもそれはやはり上辺だけの言葉でした。実際には恐ろしい「報復行動」に出ます。第2話のラストで頭から血を流しながら笑みを浮かべる怪演が印象的です。
 しかし,不倫された人は誰でも時にこのような狂気をはらむことがあるというのは真実だと思います。

弁護士 大川 浩介


 

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