コラム 101 離婚後の再出発-離婚を求めた方と求められた方,逆転もあります-

コラム 101 離婚後の再出発-離婚を求めた方と求められた方,逆転もあります- 2016/12/2






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 コラム99では,冷え切った夫婦でもいざ離婚を切り出したら相手が決断をするのに時間がかかる場合があるという話をしました。

 Aさんのケースでは,10数年以上夫婦でほぼ会話はなし。子ども達がある程度独立するのを待って離婚を申し出ました。
 しかし妻のBさんは断固離婚を拒否。そこから長期間にわたり離婚の協議が続きました。Bさんは一貫して離婚はしたくないという姿勢で,条件の協議にすらなかなか至らない状態でした。何年か交渉が続いた末,ようやくBさんは離婚を受け入れました。Bさんが離婚を決意した後はスピーディーに協議が進みました。
 最後,離婚が成立する機会に,Bさんの方から挨拶がしたいという希望がありAさんとBさんは顔をあわせることになりました。Aさんは離婚を申し出た直後にBさんとは別居をしており,顔を合わせるのは久しぶりです。

 その場には私も同席しました。
 その日,妻のBさんはきれいにお化粧をし髪も整えて明るい色のスーツを着ておられました。それまでの話し合いの過程で私も何度かBさんにお会いしていましたが,その日のBさんは格別にきれいでした。そしてAさんにお礼と別れの挨拶を告げられました。 ついこの前まで「絶対に別れない」と言い張っていたのがウソのようです。
 もちろんAさんに対する複雑な感情は消えることはないでしょうが,Bさんの中で何かが変わったことは傍目にも明らかでした。

 帰り道,AさんはBさんの変化について「…なんだか置いて行かれたような気分」と苦笑しておられました。
 離婚を受け入れるまで時間はかかりましたが,離婚を決意した後,新たな生活へ向かう気持ちはBさんの方が先にスタートを切ったようです。

弁護士 辻 祥 子


 

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